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異文化理解の真の目的とは?|他者を知り、自我を知る。

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最近、日本のあらゆる所で、外国人観光客を目にすることが多くなってきた気がしませんか?

嬉しい反面、日本人ではないため、ちょっとした出来事から「あの国の人はマナーが悪い!」というようなイメージを持ってしまうこともありませんか?

そういった偏見を取り払い、相手のことをちゃんと知ることが大事だということで、「異文化理解」の重要性を聞くことが増えてきました。

ですが、異文化理解とは相手を知ることだけを目的とするのでしょうか?

今回は異文化理解の本当の目的について述べていきたいと思います。

 

異文化理解ってそもそも何?

言葉の定義

異なる文化的背景を持つ者同士が互いを理解すること。
ステレオタイプにとらわれず、違いを知ること。
または、自文化と多文化を比較を通して見直すこと。

このように定義が少し異なりますが、要するに、異文化理解とは

”自国の文化と他国の文化を比較し、自分から見た相手の特徴、相手から見た自分の特徴を理解すること”

であると言えます。

目的

異文化理解と聞くと、他国や他地域の文化を理解することを考える人が多いと思います。異なる文化を理解することですから、それは決して間違っていません。

ですが、定義に記したように”相手から見た自分の特徴を理解”、すなわち、”自分自身の理解”も異文化理解における大きな目的です。

相手との違いを知ることにより、自分とは一体何者なのかを知ることができます。

それでは、具体的に日本人と海外の人はどう違うのか、そして、なぜ日本人は異文化理解を必要とするのか。

今回はコミュニケーションの違いに焦点を絞って、少し見ていきましょう。

(海外の中でもよく比較されるアメリカ人を比較対象にしていきます。)

日本人と海外の人(アメリカ人)の違い

日本人の特徴

よく言われるものの1つに、ハイコンテクストのコミュニケーションをとると言われています。

つまり、日本人は言語、価値観、共通の知識・経験といった内容を伝える努力やスキルがなくとも、相手の意図を汲み取ることができます。

例えば以下の状況を考えてみてください。

(例1)
A「そう言えばさ、この前言ってた例のアレの件、どうだった?」
B「う〜ん、ぼちぼちかな」

このように日本人同士の会話では、”これ・それ・あれ”のような指示語を突然使うコミュニケーションがしばしば見られます。

相手が文脈に関係なく指示語を使ったとしても、相手がいつの何の話をしようとしているのかを予測することができます。

もう1つ見ていきましょう。

(例2)
(寒い部屋にて)
Y「どうしたの?体調悪そうだね?」
Z「ちょっと風邪引いちゃってね。寒気がひどいんだよね。」

ここでZさんが伝えたかったのは自分がただ寒気を感じているというだけでしょうか?恐らく、寒いから暖かさを求めているかもしれません。

もしも、Yさんが日本人であるなら、暖房をつけるなりの行動をとるでしょう。

すなわち、相手が言っている言葉に潜む相手の意思を汲み取ることができるのです。

海外の人(アメリカ人)の特徴

対してアメリカ人はローコンテクストコミュニケーションをとると言われています。

つまり、アメリカ人は何かを伝える際、その言葉の裏に潜む相手の意向がわからず、表現された内容しか理解できません。

先ほどの指示語をいきなり使う例1の場合、相手の頭の中は???しかありません。現に、会話の始まりが "How was that?" になることはまずありません。

また、暖かさを求めているのを暗示している例2の場合、風邪を引いていると言われた為、「そうですか〜、お大事に。」と言葉上でのコミュニケーションをとるケースが多いです。

このように、明確な言葉でないと会話を成り立たせるのが難しい為、アメリカはローコンテクストカルチャーと言われています。

両者の大きな違い

とは言え、コンテクストのレベルの高さ以上に大きな違いが両者にはあります。それは、”同じを好む”か”違いを好む”かです。

日本人はよく、人前で発言をするのが苦手と言われています。皆んなが思っていることと同じことが正解であると考えてしまい、その内容でなかったらどうしようと不安を感じてしまう傾向があります。

対して、アメリカ人はそのようなことは気にせず、自分が思うことをどんどん発言し、他者との考えの違いを好みます。

ではなぜ、日本人は他者との違いを恐れ、同じを好むのでしょうか?

 

日本人はなぜ同じを好むのか?

集団主義の国、日本

日本は集団主義の国と言われています。つまり、個人よりも集団に価値を置く思想や傾向があり、「調和」を重んじます。

そして、この集団主義の国になった歴史的理由はいくつかあるのですが、その内の大きなものとして、稲作文化の影響があります。

田植えや稲刈りをする際に、各々の家だけでは終えることができなかった為、近隣の人たちとの協力が必要とされていました。

そこではもちろん、集団作業や共同秩序が求められていました。

皆んなで助け合うことで物事は上手くいくと考えるようになった結果、日本は集団主義の国へと進んでいきました。

集団主義の罠

共に同じことを行い続け、あらゆることを達成していった結果、日本人の多くはある大事なことを見失い始めました。”自分らしさ”です。

また、先ほど述べたように日本はハイコンテクストの国です。自分の意見をはっきり言わなくても伝わるが故に、自分の考えをはっきり伝えるのを苦手とします。

その結果、自分は本当は何が得意で何が苦手か?自分は本当は何がしたいのか?自分とは一体誰なのか?といった内容を明確に理解している人が少ない国の1つが日本です。

しかし、この罠を脱する方法があります。その内の1つがこの記事のテーマである、”異文化理解”です。

 

自己理解のための異文化理解

他者との違いを知り、自分を知る

周りと同じであるため自分がわからないならば、自分と違う点をたくさん持つ人と触れ合うのはどうでしょうか?

相手を見て、「すごいな、こんなこと私にはできないよ!」と思えば、それは自分の苦手なことかもしれません。

逆に、「あの行動は理解できない、失礼だな」などと感じた時、それは自分にしかない良い面での性格に気付けているかもしれません。

このように、自分との違いに気づけることで、自分を知ることもできるのです。

異文化を知るのは良い機会

自分との違いが大きければ大きいほど、また、多ければ多いほど、自分を知るきっかけはたくさん潜んでいます。

ですから、国境を超え、自分と全然異なる環境で生活をしている人を知ることは、今まで気づくことができなかった点を知る可能性が高いと考えられます。

そのため、異文化理解における目的には自分自身の理解も含まれるのです。

 

まとめ

なぜ異文化理解が重要なのか少しわかっていただけたでしょうか?

異文化理解とは、国境を超えた他者を知ることだけでなく、その違いから自分自身も知ることもできます。

2020年に東京オリンピックを控えている今、外国人観光客との交流が今後ますます増えていきます。

その際、ただおもてなしを行うだけでなく、その人たちとの違いを探求してみるのもいかがでしょうか?

 

皆さんの日々の生活が
より楽しく実りのあるものになりますように。

 

P.S.

僕自身、アメリカのユタ州に留学していたのですが、初めは語学学校という英語を学ぶ学校に通っていました。

とはいえ、留学の目的はアメリカの大学で英語を使って勉強をすること。

英語力が高くないことを気にせずに、
大学の授業を受けたい!
と強く望む友人が同じ語学学校にいて、留学して1週間しか経っていないのにも関わらず、「一緒に授業に潜らないか?」と誘ってくれました。

自分に自信がなく、それよりは遊んでいたいと思った僕は断ってしまいましたが、彼は一人で潜りに行きました。

 

翌日、
授業の様子などが気になり、僕は彼にどうだったか尋ねてみると、

「全然面白くなかった」

と言っていました。

やはり内容が理解できなかったのかな?などと考えながらも理由を聞いてみました。

 

 

その日は中間テストだったらしいです。

(彼は90分間学生がテストを受けている様子を見続けたらしいですよ笑)







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